日経平均:暴落時の対処法を検証
株式市場で長年トレードを続けていると、突然「ヤバイ」と感じる相場に遭遇することがあります。
この日経平均がヤバイ時の対処法は、前兆なく急に現れるもので、まさに急転直下といえるでしょう。
「日経平均がヤバイ」とは、日本株市場全体が暴落している状況を意味します。
このとき、どのように対処できるかによって、その後の投資成績は大きく変わってきます。
そこで今回は、日経平均が暴落したときに取るべき対処法を、データ分析と戦略を交えて解説します。
1.日経平均が暴落するのはどれくらいの頻度か?
まず「日経平均がヤバイ」とはどの程度の下落を指すのでしょうか。
過去21年間のデータをもとに、日経平均株価が前日比で
「2%安」「4%安」「6%安」「10%安」となった回数を調べました。
- 2%安:169回(約1.5か月に1回発生)
- 4%安:35回(半年に1回程度)
- 6%安:10回(2年に1度程度)
- 10%安:2回(リーマンショック、東日本大震災)
この結果から、「4%以上の下落」が起きたときにこそ「ヤバイ相場」と判断できると考えられます。
2.日経平均がヤバイときの対処法
日経平均が大きく下落したとき、取れる対応は大きく分けて守りと攻めの二つです。
(i)守りの対処法
暴落が始まったら、保有株をすべて手仕舞いすることです。
市場全体が急落すれば、優良株であっても大きく下落します。
リーマンショック級の暴落では、市場全体が30%超下落するケースもありました。
このときにレバレッジをかけていれば、追証や強制退場のリスクも高まります。
だからこそ、「ヤバイ」と感じたらすぐ逃げる。これがベテラントレーダーほど実践している鉄則です。
(ii)攻めの対処法
一方で、暴落のピーク後には反発も訪れます。
この反発を狙うのが逆張り投資戦略です。
例えば、
- 25日移動平均からの乖離率が-25%以下となる銘柄が全体で300以上発生した日に、暴落銘柄を翌日成行買い
- 利益10%以上または25日経過で手仕舞い
というルールで検証すると、過去21年間の勝率は83.88%、平均損益は+10.19%という結果が得られました。
この検証はまさに、日経平均がヤバイ時の対処法を裏付けるデータといえるでしょう。
つまり、暴落はリスクであると同時にチャンスにもなり得るのです。
3.まとめ
日経平均が急落すると、多くの投資家は損失を抱え、退場する人すら出ます。
しかし、事前に守りと攻めの両戦略を理解していれば、焦らず対応できるのです。
- 守りの戦略であれば、暴落相場から損失を最小限で回避できる
- 攻めの戦略であれば、恐怖の相場をむしろ利益機会に変えられる
日経平均の大幅下落は誰も避けられませんが、その瞬間にどう行動するかで投資家としての成績は大きく変わります。
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