PER高い方がいい?
PERは「Price Earnings Ratio」の略で、簡単に言うと「株価 ÷ 1株あたりの利益」で求められます。
- 高いPER:株価が利益に比べて高い状態。
- 低いPER:株価が利益に比べて低い状態。
PERが高いということは、その会社に将来の大きな成長を期待して、投資家が今のうちに多くの金額を支払っているという意味です。一方、PERが低い場合は、同じ利益に対して支払う金額が少ないので、より「お買い得」と感じられることが多いです。
PERが高い株のリスク
PERが高い株は、確かに「成長期待」が大きいとされています。しかし、業績(会社の利益や売上など)がその期待に応えられなければ、問題が起こります。
- 低い益回り:PERが高いということは、1円あたりの利益が少ないため、投資に対する「益回り」が低くなります。
- 業績が伸びなければ…:もし、会社の業績が伸びずに現状維持や下がってしまった場合、高い株価が裏目に出て、投資したお金が元を取れなくなる可能性が高くなります。
つまり、高いPERは将来の業績改善に対する大きな期待を反映していますが、その期待が実現しなければ大きなリスクを伴うということです。
同じ成長可能性・リスクならPERは低い方が良い
仮に、二つの会社が同じような成長の見込みやリスクを持っているとします。
- 会社A:PER 20
- 会社B:PER 10
この場合、会社Bは同じ利益水準に対して株価が低いため、投資家にとってより有利といえます。なぜなら、会社Bの株は利益に対して支払う金額が少なく、もし業績が上がった時に、株価の上昇余地が大きくなる可能性があるからです。
つまり、成長の可能性やリスクが同じであれば、「PERは低い方が投資する上で安全で、リターンを得やすい」ということになります。
まとめ
- PER(株価収益率)は、会社の利益に対して株価がどのくらいの水準かを示す指標です。
- 高いPERは成長期待が反映されている一方、業績が伸びなければ大きなリスクとなります。
- 同じ成長可能性やリスクがある場合、低いPERの株の方が、より割安で投資しやすいと考えられます。
株式投資では、PERだけでなく他の指標や会社の状況も合わせて考えることが大切です。しかし、基本的な考え方として、同じ条件ならPERは低い方が有利であるという点は覚えておくとよいでしょう。
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