株が割安か判断する目安
どうせ株を買うなら割安に買いたいものです。とはいえ、「割安かどうか」を判断する目安がよく分からない方も多いです。そこで本記事では、初心者でも簡単に使える「株が割安かどうかを判断する目安」をご紹介します。
株価収益率(PER)= 12.5倍以下
株価収益率(Price Earnings Ratio、PER)は、株価が企業の利益に対してどれくらい高いか、または安いかを示しています。具体的には、株価を1株あたりの利益(EPS)で割ったものです。
PERは「企業を買収するために、利益の何倍のお金を払えるか」で考えます。一般論として、PERが高い株は成長性が高いか業績が安定成長しています。逆にPERが低い株は成長性が低いか業績が不安定です。
理想的には「成長性が高く、業績の不安定性が低いのに、PERが低い株」を買うことです。大まかな目安としては益回り8%以上、つまりPERが12.5倍以下で買うと、利益を出しやすいと考えられます。
株価純資産倍率(PBR)= 1倍以下
株価純資産倍率(Price Book Ratio、PBR)は、企業の資産価値に対して株価がどれだけ評価されているかを示す指標です。具体的には、株価を1株あたりの純資産(BPS)で割ったものです。
PBRが1倍を割れている株は明らかに割安ですが、何らかの問題を抱えているケースがほとんどです。経営陣が株主を軽視していたり、業績不振が長く続く見通しであるケースが挙げられます。
とはいえ、一時的なショック安などで良い株なのに安く売られることもありますから、そういうタイミングが買いどきでしょう。
配当利回り = 4%以上
配当利回りは、株に投資したお金がどれくらいの配当金として返ってくるかを示す割合です。株価に対して年間の配当金がどれくらいかを計算します。
たとえば、1株1000円の株が年間50円の配当を出すとします。50円÷1000円=5%なので、この株の配当利回りは5%です。配当利回りが高い株は、比較的安定した収入が見込めると考えられます。これも割安かどうかを見るポイントになります。
すこし話は逸れますが、REIT(不動産投資信託)には「利回り4%の岩盤」というものがあります。これは、分配金利回りが4%を超えると買い支えが入りやすいという経験則なのですが、株にも似たような経験則があります。減配リスクが高い、あるいは、増配が見込めない、といった場合は例外ですが、配当利回りが4%を超えると割安で、株価も上がりやすいです。
業績の成長性 = 増益・増配の見通し
割安性と同じくらい、成長性も重要です。業績が年々良くなっている企業は、将来的に株価が上がる可能性が高いです。逆に、利益が減少している企業は、割安に見えてもさらに株価が下がるリスクがあります。
果物で考えてみると、まだ熟していないけどこれから甘くなる果物は、将来の価値が期待できますよね。それと同じように、企業の将来性を見極めることが大切です。
まとめ
株が割安かどうかを判断するには、PERやPBR、配当利回り、そして成長性を検討するのが重要です。数字だけを見て判断するのではなく、その企業の将来性や市場全体の動きも考慮することが必要です。
初めての株選びに迷ったときは、ぜひこれらのポイントを使ってみてください。株の割安さを見極めることができれば、より賢く投資できるようになりますよ!
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